愛と感動の詩/本当の価値


時には頑固なサナギのように 自分の殻に閉じこもって
誰にも会いたくはない
 なぜか人気を避けて鳴いている虫けらの中に 
自分を見る気がしてならない


今だから言えるけど 地位,権力,名誉,お金,
 物が全てと思ってみても
春一番を皮切りに 夏の嵐,秋の木枯らし, 
冬の吹雪にさらされ流れて


辺り一面まっ白な世界へ 何も持たずに
一握りの記憶を携えながら
人は静かに時を渡る鳥になる 
裸で生まれ裸で帰ってゆく

本当の価値は物ではなく 貴方の自慢の身体でもない
形ある物はやがては壊れ そこに込めた愛だけ永遠に残るように
五体満足でなくてもいいから 恋人よりも我が子よりも
人を愛そうとする心の広さが 人を計る物差しになってゆく

本当の勇気は外見ではなく 貴方の自慢の力でもない
体力ある者もやがては衰え 生命に勝る愛だけ永遠に変わらぬように
自分を捨てても人を愛せば 人を活かして自分も活きる
為に生きようとする心の広さが 人を計る物差しになってゆく


本当の価値には永遠性絶対性が必要です。風が吹いても揺らぐことがなく人の好みにも左右されずインフレにも何喰わぬ顔で対処し変色することも盗まれることもないものそれは万人が認めるものであり死んでも変わらないものです。そういう人類共通の価値観が
ほしいのです